今日は下手な私小説風に、AVを紹介したいと思います。
そのころ私はずいぶんとくたびれていた。気が付くと朝になり、出かけ、夜になって家に帰り布団に潜り込む、また気が付くと朝になる。そんな生活だった。ゴミを出す日が少しだけマシだった。何か新しいことが始まりそうな気がしたからだ。でも、それも偽りの希望だった。すぐにゴミの日にも飽きた。すべてが作業になった。根がまじめなので、作業だったらば作業効率を上げようとする。最終的に、オナニーの時間も3分を切るようになった。賢者タイムすら必要なかった。
ある夜いつもより少しだけ早く帰れることがあった。しかし駅前に停めてあった自転車が、いまいましくも撤去されてしまっていた。私は、駅から家まで歩いて帰らねばならず、途中二度もある大きな坂の一つめの坂を登ったところで休憩しようと考えた。そこには本屋があった。しかし、本屋は明るい照明であり、店員も陽気で、今の気分ではあまり入りたくない。本屋に入ろうか入るまいか扉の近くで悩んでいると、ふと数軒向こうにレンタルビデオ屋があることに気が付いた。無人レンタルビデオ。
店は古く、完全に無人だった。ボタンを押して登録し、好きなビデオの番号を押せば、それが出てくる。オンボロの自動販売機のようだった。さすが場末のビデオ屋、ろくなAVがない。100本くらいの中で唯一、パッケージの女性のルックスが許せるビデオがあった。女神に見えた。
冒頭のキスと手コキシーン、ギリモザの衝撃とフェラのエロさ。「杏のアソコに入れたいの?いいよ」というセリフ。部屋に戻った私は興奮し、寸止めし、たっぷりとオナニーに時間をかけた。そして何度も使った。何かを楽しむという感覚が蘇ったのだ。
このアダルトビデオは、当時の私にとって、健常者にとっての村上春樹のような作品である。
おそまつでありました。
『デジタルモザイク Vol.011 南波杏 』
出演女優:南波杏
メーカー:ムーディーズ
そのころ私はずいぶんとくたびれていた。気が付くと朝になり、出かけ、夜になって家に帰り布団に潜り込む、また気が付くと朝になる。そんな生活だった。ゴミを出す日が少しだけマシだった。何か新しいことが始まりそうな気がしたからだ。でも、それも偽りの希望だった。すぐにゴミの日にも飽きた。すべてが作業になった。根がまじめなので、作業だったらば作業効率を上げようとする。最終的に、オナニーの時間も3分を切るようになった。賢者タイムすら必要なかった。
ある夜いつもより少しだけ早く帰れることがあった。しかし駅前に停めてあった自転車が、いまいましくも撤去されてしまっていた。私は、駅から家まで歩いて帰らねばならず、途中二度もある大きな坂の一つめの坂を登ったところで休憩しようと考えた。そこには本屋があった。しかし、本屋は明るい照明であり、店員も陽気で、今の気分ではあまり入りたくない。本屋に入ろうか入るまいか扉の近くで悩んでいると、ふと数軒向こうにレンタルビデオ屋があることに気が付いた。無人レンタルビデオ。
店は古く、完全に無人だった。ボタンを押して登録し、好きなビデオの番号を押せば、それが出てくる。オンボロの自動販売機のようだった。さすが場末のビデオ屋、ろくなAVがない。100本くらいの中で唯一、パッケージの女性のルックスが許せるビデオがあった。女神に見えた。
冒頭のキスと手コキシーン、ギリモザの衝撃とフェラのエロさ。「杏のアソコに入れたいの?いいよ」というセリフ。部屋に戻った私は興奮し、寸止めし、たっぷりとオナニーに時間をかけた。そして何度も使った。何かを楽しむという感覚が蘇ったのだ。
このアダルトビデオは、当時の私にとって、健常者にとっての村上春樹のような作品である。
おそまつでありました。
女優 | ★★★★★ |
既視感 | ★★★★ |
マニアック度 | ★ |
個人的思い入れ | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★ |

出演女優:南波杏
メーカー:ムーディーズ
レーベル:MOODYZ KILLE
収録時間:120分
収録時間:120分